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日本病院会の緊急アンケート結果
看護師不足・医師不足の現状が改めて浮き彫りとなる

2006年度の診療報酬改定の影響および今後の方向性について、日本病院会が全会員に対して緊急アンケートを実施した結果が2006年9月30日発表されました。

医療業界の課題として近年叫ばれている、看護師不足・医師不足の現状が改めて浮き彫りとなる結果となっています。2006年度の診療報酬改定『看護職員1人当たり月平均夜勤72時間以下』が、看護師不足に拍車をかけています。更に、人材確保の為減収病院でさえも給与支出は増加し、経営を圧迫するという悪循環が発生していると考えられます。
日病広報宣伝部長の梶原優氏(板倉病院理事長)は、「労働基準法などの観点から、夜勤72時間を守る努力はしなければいけない。これは十分に理解している。しかし、守らなければ、一律にペナルティーというのでは、病院の経営が不安手になる」とコメント、民間病院部会委員長の加藤正弘氏(江戸川病院長)は、「7対1入院基本料の影響で、中小病院から大病院へ約5万人の看護師が吸収されてしまった。中小病院では、看護師を雇いたくても雇えない。病院単位ではなく病棟単位での届出に変更してほしい」とコメントしています(いずれもJapanMedicineより抜粋。)

医療制度改革への対応としては大半の病院が急性期病床として生き残ることを希望し、DPC導入への意欲を見せている病院が6割を超えています。また医療療養病床をもつ病院の展望としては、医療度の高い患者に対し看護基準を高めて対応・現状を維持することを希望しており、今後療養病床も介護へと移行がすすめられていく方向性が考えられている中、現状では各病院ともまだ検討段階であることが伺われる結果となっています。

2006年11月21日


日本病院会 アンケート結果(概要)

T.医療制度改革について
■看護職員一人平均月間夜勤72時間以内
   クリアしているのは一般病床で7割
■診療費総額
   6割の病院で減収、病床規模が小さいほど減収の割合高い(前年度比)
■給与支出増加
   増収病院で7割、減収病院でも5割強の病院が給与支出増加
■現状の経営課題
   75%の病院が看護師・医師の充足
■DPC
   参加意向がある(または既に参加)病院が6割以上
■将来の経営不安要因
   8割の病院が@医療費抑制策の続行A人材確保
■医療制度改革に対する今後の展望
   8割弱が急性期病床として生き残りを展望
■社会医療法人への移行
   移行の意思・・・ 移行を前提に検討を進めている                16.9%
              制度の詳細が明らかになり、条件によっては移行する  34.2%
   移行の理由・・・ 税負担の軽減                           70.3%
   (複数回答可)  社会的地位の向上                        61.0%
              自治体病院運営の受け皿                   15.3%

U.療養病床に関するアンケート
■医療療養病床・介護療養病床とも入院・診療費総額は約7割の病院が減収
   増収となった病院では、医療度の高い医療区分3および2の算定割合が50%以上の病院が92%、
   減収となった病院では、医療区分3および2の算定割合が50%以上の病院が54%
■今後の展望
   医療療養病床
    @現状のまま/医療度の高い患者に対し看護基準を高めて対応A回復期リハへB一般病床へ
   介護療養病床
    @医療病床へA一般病床へB病棟を閉鎖/有料老人ホームへ

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